2011年10月法話
10月になり、今稲刈りが盛んです。あと2、3日で終わるのでしょうか。9月の長雨で大分遅れてしまいました。しかし稲穂は凛と立ったままで倒れませんでした。ということは穂が軽かった様です。春植え付け後の分蘖が進まず少なかったとの事です。秋田はやや不良とのことですがこの様子だと不良かもしれないという声が聞こえます。少しは値が上がったのですが不作では何にもなりません。幸い秋田は放射能の影響がなく安全宣言がでましたが、残念な事です。天候不順なのでしょうか、キノコの出具合もいつもと違っている様な事も聞きます。
10月1、2日、愛知尼僧堂堂長、青山俊董老師が来能されます。ご縁のお寺での結儀に招かれての事で、我が第九教区の一般公開講座の講師もして頂く事になっております。青山老師は堂長として若い修行僧の面倒を見ながら御自身にも厳しい修行をかせ、御講演や著書出版にと休みなしに過ごされている様子です。私達もこうでなければというお手本のようです。御老師が動かれている所は、ことごとく他を利する行為、利他行になっています。笑顔で接する事が一つ、暖かいお心で美声で語りかける事が一つ、お会いした方々は大きな安心感を得る事でしょう。この度の講演会も「ほほえみと愛の言葉を」と題してのお話です。きっと拈華微笑の如く御老師と聴衆は皆微笑みで愛に満ちわたる事でしょう。楽しみにしております。
※10月2日(日)能代市プラザ都にて 12時開場 12時半開演
さて、昔のお寺の話の続きです。先住が草刈りの他に手掛けたのが参道の整備でした。当時、本堂入り口から通用門まで100m位の道はもちろん未舗装でした。普通の雨の日には何とか地面に浸透していたのですが、大雨、梅雨の長雨、特に春三月の雪解けの後はものすごいどろんこ状態でした。雪解けの後は日が照ると溶けてどろんこ、夜は凍り、また朝に溶ける。といった状態で、なかなか乾くことがありませんでした。そんな参道を見るに見かねて砂利を敷くことにしました。あまりみっともない形になってはいけないと思い、使ったのはビリといわれる小砂利でした。川砂利の良い所を取った後の最後の一番小さいもので敷くとそれなりに綺麗に見えました。しかし軟弱な所に敷く訳で、あっという間に泥の中に入ってしまい、跡形もなくなります。それを年二回くらい一輪車とスコップで敷いていました。どのくらい続いたでしょうか。現在も半分は舗装されましたが雰囲気を出す為に半分は同じビリを敷いておりますので、40年くらい続いているのでしょうか。短くなったので今は二年に一回補修するくらいですが、参道はだいぶ高くなり排水も良くなりました。これも先代の功労とありがたく思っております。