2010年8月法話

先月よりの猛暑、大変なものです。35度を超えるなどつい数年前までは思ってもいなかったこと、それが連日のごとく各地で記録され、熱中症発症にて数人の命を奪ってしまいました。お年寄りの方、子供達など、対応しきれない人には周りの方々の気配りが必要となります。かといって仕事を止めるわけにはいかず、私も汗との戦いです。一件のご法事で襦袢は汗まみれ、扇風機は有難いのですがなかなか快適とはいきません。夏用の紗の衣、袈裟は涼しそうで参列者には涼味を与えることに一役かっていると思えば、我慢も出来るというものです。これがいつまで続くのやら。日々の規則的な生活で食べるものを食べ、飲むものを飲み、涼しい時間に体を動かし休むべき時には休む。当たり前のことですがそれしかないのでしょう。それこそ心頭滅却ということなのでしょう。

8月はお盆があり、それが終わると私は六葉会書展があり、一年のうちでもっとも緊張する月です。本年は14点の作品を用意いたしました。毎月毎月と展覧会をこなすために作品の締め切りに追われているようですが、この六葉会書展は一年の総決算、当地秋田の皆様に一年の成長を感じていただくためにも、気が抜けないと肝に銘じております。その大きな助けとなってくれるのが表具屋さんです。昨年まで私の作品を一手に請け負っていただいておりましたご兄弟の表具屋さんがおりましたが、お兄さんのご逝去により、今年は弟さん一人に御難儀をおかけしております。亡くなられたお兄さんも毎年この六葉会を楽しみにしてくれており、お仕事というよりも書家と表具師の腕の見せ所、楽しみどころとして精魂傾けていてくれただけに残念でなりません。弟さんに大きな負担をかけていますが、楽しんでお努めいただければ幸いと感じております。

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ご法事の続きです。

さて、御斎のお膳で参列者に一食を献げることで仏教徒としての布施行の実践となります。さらには法要開始直後に霊供膳で生飯をとりましたが、それを万物に施すことにしましょう。お水の中に入ったわずかな米粒ではありますが、ご法事でお葬式で月命日でと、霊供膳をお供えする度に実行することが大事になります。玄関先にでも生き物が寄ってきそうな石の台などにそっとあげておくことにより、いつか鳥か虫か猫が頂戴していくことになるでしょう。続けることにより立派な施しとなります。

参列者にはお膳の席ではお酒なども振る舞われますが、飲み過ぎ食べ過ぎに注意し、周りに迷惑をおかけしないように心がけましょう。仏の教えを頂戴した日ですので、あくまでも慎みを忘れないようにしたいものです。
慎みといえば服装ですが、年回供養などではことさら礼服を用いなくとも、あまり派手なものでなく、かといって普段着でもないきちっとした身なりに気をつけていただければと思います。装飾品を多く用いることなく、若い女の人などはあまり肌の露出の少ないものを心がけましょう。

施主としては、参列者に気持ちよく一時を過ごしていただければ、この上ない喜びとなります。もちろん準備や当日の気ぜわしさ、後片付けなど、心身共に大変ではありますが、終わった後の満足感を得ることができれば、今後の生活の大きな糧になることでしょう。


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