2009年4月法話

4月、新年度になりました。3月26日のお涅槃会が終わると、気持ちが少し楽になり、春を楽しみたいと思っております。今年のお涅槃会は、 「いつも天気が良い」を覆され、真冬の寒さと雪の世界に逆戻りしたようでした。屋根や木々の枝にはふわっとした雪化粧で、これもまた清らかな世界の具現で あったのではと思います。

例年通りの法要の後には、今年はニルバーナコンサートが行われました。リュートとリコーダーによるコンサートで、これもまたすばらしい音色と曲で、まさに 仏讃といえる響きに心洗われる一時でした。リュートはお檀家さんの櫻田亨さんによる演奏でした。櫻田さんはリュート奏者としてコンサート活動、指導にとプ ロ活動をされている方です。私がコンサートの打ち合わせの時に、どのように本堂に入りましょうかとお伺いするとすかさず、お釈迦様にご焼香させてもらって からその場に立たせてくださいと申し出がありました。このときから仏の響き合いがあったなと、コンサートの成功を確信した次第です。リコーダー、パーカッ ションの飯塚直子さんも、慣れない寒さの秋田に来てすばらしい音色を聞かせてくださいました。あでやかな衣装に見慣れない楽器を持ち、奏でる姿は天女のよ うな雰囲気を感じました。古代より楽器を奏でる姿の壁画などは仏教関係でも多く描かれています。仏様のお徳を称えるものとしての音の世界も、今回のコン サートを通して大きな力があることを教えられました。これも本堂という宗教的場所であればこそ感じ得ることが大きいのかもしれません。音響のすばらしい ホールで開いても、この感じが伝わるのかというとそうではなかったでしょう。

宗教的世界に身を置くこと、そして今回は音でしたが、何かを体感する機会を多く持つということは人生においての宝となろうかと思います。またの機会をお楽しみに。

すでに桜満開の所もあるようですが、当地ではもう一つ二つの寒さを乗り越えて、三寒四温の体現の後の花となることでしょう。それを楽しみに今日を過ごせればと思います。

農作業も盛りとなります。こちらも後継者不足で大変な方もあろうかと思いますが、お年を召された方が懸命に作業する姿があちこちに見られます。我が畑も老 母と共に汗を流せればと思います。これも老母の運動不足解消と老化防止の策ともしておりますが、何はさておき自然と向き合うことは楽しいことです。どうぞ ご体験あれ!

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さて、今回からは我々僧侶が日頃司っている供養について書いてみたいと思います。系統立てて研 究、勉強している身ではありませんので、気づいたことを思いのままに書かせていただきます。意味や順序の矛盾なども有るかと思いますが、読まれる方の判断 で整理しながら、少しでもこれからの糧にしていただければと思います。いわば実用編ですので、本来の宗教的法話からは大きく逸れ、今どうするかの方法論で す。しかし今、この方法論が自分勝手に解釈され、都合主義的になっている感がします。ここで少し本来の意に立ち返り、古の教えを学び、今に生きた行事にし てもらえれば幸いと思っています。このホームページ内でもご法事の仕方をアップしておりますので、そちらも参考にしていただき、骨とし、これから書く私の 文を肉としてもらえればと思います。

供養といってもここではご法事、いわゆる年回法要時の事になります。この年回供養は、中陰の各法要、1周忌、3回忌以後、7、13、17、23、27、33、50回忌と行われています。以後は100、150と50年ごとになりましょう。

人の死後、お葬式があり、そこからすぐにこの先祖供養が始まることになります。お葬式にて中陰法要の開蓮忌(なくなった日を忌日とする法事)または初願忌(初七日)の供養が行われます。なくなってから次の世までの中間期(四十九日)を中陰または中有と言っています。

死後7日ごとに生前の行為の裁きを受け、四十九日にその果報を感じて次の世の扉を開けるとされます。その間、衆善をするならばいままでの悪趣を離れ、天上 界で楽を受けることができるとされます。その衆善を遺族が行うことにより、遺族もまた同じ功徳を受けることができるとされます。特に七日・七日には、お念 仏、お経をいただき、数々のお供えをし、手を合わせることが、その仕方となります。


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